ソロモンの戯言

僕が誰かということじゃなく君がどう生きているかに寄り添いたい

あぁぁ。初夏、わたしはこの時期にいつも、恋から遠ざかっている。

朝起きたときから、ズキズキするんです。

失恋をするというのはこんなに痛いのね。

 

失恋という言い方が果たして正解なのか

人によってはきっと、そんな言い方はずるいとか

わたし自身ちょっと腑に落ちない言い方だなと思いつつ

あえて使ってみました。

 

人生で初めて、人を振りました。

真剣に向き合ってくれてなかったとは思わない。

だけど、わたしが求める関係性とあちらが望むものは違って

そこに向かって歩み寄る努力が出来ないということだったので

それでは悲しいけれど、仕方ないけれど、いったんおしまい

ということになったわけです。

 

理解しようと努めたし、わたしなりに想って、寄り添いたくて

だけどなんだか手が届かない、姿が見えない、わからない

そんな日々が続いてしまって、苦しくてたまらなかった。

ちゃんと理解しあえて築き上げたものがなかったんだなって

そりゃそうだよな時間が足りなさ過ぎたよなって

改めて痛感することが多くて

そんなことない、信じてるし大丈夫って思っても

頭ばっかり先走って嫌なことばかり想像して

だけどそれを振り払うほどのコミュニケーションは成立しなくて

苦しくてたまらない、フラストレーションばかり募る日々で

忘れようとして仕事に没頭もしてみたけど

わたしはむしろ彼と真逆で

仕事の充実を伝えたいなって思ったら一日の最初と最後には

頭の中に顔が浮かんでしまって

話したいけど連絡したいけど音信不通になるの辛いな

何も返ってこないの、さみしいなってそんなことばかり思って

無理矢理に連絡しないでいるのも自分らしくないし

なんだかもう、ガス欠のまま走るには車の本体がもたなくて

 

だから昨日、初めてって言ってもいいくらいちゃんと向き合って

お互いに話が出来て、かなりすっきりして

別れるのやめて頑張ってみようかなとかも思ったんだけど

「きっとまた同じこと話し合うよ」

ってそういうときだけ、そういうところすごく誠実で

その通りだなと思うし、損する性格してるよなって思ったし

好きなのにさようならを言うのはとても苦しいね…。

 

わたしのこの寂しさは

絶対的に好きでいてくれた人を失った悲しみで

わたしがまず、見失ってしまったんだ。

ごめんね。

昨日はすっきりした気持ちで、重荷がなくなったような

だけど今日になったら本当にさみしくて悲しくて

もう少し違う視点で考えたり自分の人生が充実してたら?とか

色んなこと考えてしまったけどでも、決断を取り消すことはない

それだけはハッキリ言えるなとおもう

心の中に、関係性を進めていくためのエネルギーの蓄えが無くなってしまった。

 

きっと、ジッとしてたら良かったんだ。

そうしたら何もしなくても、何も言わなくても

叫ばなくても怒らなくても、ここにいるよって現れてくれた。

大丈夫だよ、ここにいるからねって。

だけどジッとしていることが出来なかったんだ、わたしは。

ひとりで土いじりして待っていることができなくて

一緒の景色を見たくて

飛んだり跳ねたりしてみたけれど姿が見つからなくて

どうしようどうしよう、どこに行っちゃったんだろうって

不安に駆られて走り回って転んでぶつかって

怖いし痛いし辛いし悲しいし、いやになってしまったんだ。

走り回ることにエネルギーを費やしてしまった。

なんだか目的が変わってしまっていたのかな。

 

走りつかれてぐったりして、どこにいるのって連絡したら

ここだよ、ちょっと疲れているから来れるかい?って返事があって

怖くて仕方なかったけど恐る恐るいってみたら

本当にぐったりして、そこに横たわっていて

何も変わらない、変わることがない彼が

だからこそ安心もするけれど、そこが苦しいなって

 

頑張ってテンション上げて素直に会いたかったよー!

愛してるよー!!なんていう風に行けばよかったのかなとか

考えたりもするのだけど

会いたかった、ということは言えても

好きだよ待ちくたびれたよ、は言えなくて

好きだなという気持ちが自然に湧き起こるのが難しいくらい

わたしは彼を見失ってしまっていたということにも

それはもう、愕然としてしまうくらいに気付かされた昨日でもあった。

仕事でいっぱいいっぱいの彼を支えているモノたちに

嫉妬をし始める始末だったんだから、余裕のかけらもない。

 

わたしはなんて、子どもだったんだろう。

わたしはなんて、求めてばかりだったんだろう。

与えてばかりだと思っていた自惚れを責めたい、責めてしまう。

ちょっとくらい、我慢して自分のやりたいことを一生懸命全力で

取り組んでいるうちになんとかかんとか、なっていったんじゃないか。

そう思う気持ちが3割。

でもやっぱり、土台をもう一度作らなきゃだめだよ、そっちが5割。

 

あとの2割は、もう、ただただ、寂しいだけ。

クソビッチな感情(笑)。この2割に流される女にだけは、なりたくない。

ならない。

 

たくさんのことを教えてくれた人。

心をすごく動かす日々をくれた人だったと思う。

やさしいひとだった。

すんごくやさしい、真っ直ぐすぎる奴だった。

ありがとう。本当に、感謝している。

 

さみしいなぁ。