ソロモンの戯言

僕が誰かということじゃなく君がどう生きているかに寄り添いたい

太陽と北風の話を思い出した、真夏の2016

暑い。毎日が暑い。

 

太陽が意思を持っているのなら

これはきっと人間に罰を加えているに違いない。

懲らしめてやろうとしているに違いない。

殺してやろうとまで思っているかは定かではないが

相当の悪意のようなものを感じる、

そんな暑さである。

 

風の一つも吹けば気持ちいいのだが

ところがそれが、うんともすんとも言わない。

ひゅんともびゅんとも通らない。

家に缶詰め状態のこの身としては

これは本当に、たまったものではないのである。

扇風機を出してこようかとかなり長いこと押入れとにらめっこはしたが

電気代と片づけにかかる諸々を鑑みたら少しためらいが生じた。

ためらうということは、まだ頑張れるということ。

 

太陽の悪意になんか、負けてなるものか。

 

そう誓いつつ、また服を一枚脱ぎ捨てるのであった。